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文化課

新潟県遺跡ウォーキング(第1回)を開催しました

 第1回「県史跡籠峰遺跡と春の北国街道を巡る」 4月27日(日) 妙高市・上越市にて

当日のウォーキングコース

 関山駅にて受付開始(10:15)~関山駅出発(11:05)~関山神社(11:30)~旧関山宝蔵院庭園(11:40)~北沢一里塚(11:55)~籠峰遺跡(12:05)~片貝縄文資料館(昼食・見学)~二本木の石柱(14:35)~二本木駅到着・解散(15:00)
○所要時間約4時間、歩行距離約10km

ウォーキングの概要

 第1回は春の北国街道を歩き、妙高山信仰に関わる文化財や縄文時代の遺跡を巡りました。
 春の陽光に包まれる中、最初に妙高山にかかわる修験の場として栄えた関山神社を訪れました。境内に安置されていた銅造菩薩立像は国指定重要文化財であり、国内最古級の制作とされる貴重な仏像です。その後、国指定名勝旧関山宝蔵院庭園を訪れ、残雪の妙高山を借景とした見事な景観構成を見ることができました。
 北国街道沿いを歩き妙高市と上越市との市境付近に残る北沢一里塚を見学しました。街道に沿って一里(約4㎞)ごとに設置された塚状の目印で、かつて佐渡から金銀を運ぶ道などとして、多くの人が往来した往時の面影を残しています。
 その後、現在はため池となっている県指定史跡の籠峰遺跡を訪れたあと、籠峰遺跡を中心とした当地域の縄文時代遺跡の出土品を展示している片貝縄文資料館にて昼食をとりました。昼食後、解説を受けながら館内の豊富な出土資料を見学しました。耳飾りや土偶、石棒といったアクセサリーや祭りの道具として使用された出土品などが展示されており、一部は県指定考古資料となっています。
 午後は、北国街道を北上し、途中妙高山の斜面上に周辺の残雪によって馬が跳ねているように見える「跳ね馬」を眺めました。地元で農作業を開始する頃に現れるという雪形は、まさに春の訪れを告げていました。その後、白山神社にて、かつて二本木集落の入口にあった宿場のマナーやルールについて記した石柱について、地元愛好家の方々から説明していただきました。
 最後に、信越本線では唯一スイッチバックが設けられている二本木駅に到着し、解散となりました。

○参加者 57人

【国指定名勝旧関山宝蔵院庭園

 関山宝蔵院は関山権現の別当寺でしたが、現在は表門の遺構や大規模な池泉庭園(ちせんていえん)が残っています。庭園の特徴は、南北に広がる園池の正面に5mにも及ぶ高い滝を築き、背後に見える信仰の山、妙高山を借景としているところであり、こうした景観構成は他に類例を見ないことから高く評価されています。

県指定史跡籠峰遺跡県指定考古資料籠峰遺跡出土品

 縄文時代後期(約3,500年前~2,300年前)を中心とした集落や墓の跡です。集落跡は中央の広場を囲んで掘立柱建物と竪穴住居の跡が見られるほか、この遺跡では約80基の配石墓(はいせきぼ)が特徴的です。中でも川原石を敷き並べた石棺状配石は、墓標(ぼひょう)的なものと思われ、頸城地方独特のものです。
 出土した遺物は、祭祀(さいし)や儀礼に使われたと思われる石製品や土製品、東北や関東地方、西日本の系統の土器などで、頸城地方の縄文人の精神文化や他との交流、生活の様子を知ることができる貴重なものです。 

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2014年5月22日更新
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