■ 本塩沢のあゆみ ↑TOP


 1200年くらい前
 本塩沢や塩沢紬の技術のもとになった「越後上布」が作られ始めました。

 340年くらい前(江戸時代の中頃)
より糸を使って、布に「しぼ」という小さなしわを作る方法が考え出され、その後、その技術を織物に応用した本塩沢が作られるようになりました。

 80年くらい前(大正時代)
 この頃から麻織物より生産量が多くなってきました。

 60年くらい前
 戦争によって、ぜいたく品だとして生産が制限されました。(昭和10年代)

 40年くらい前
 昭和24年、塩沢織物工業協同組合がつくられ、商品化が進められるようになりました。

 20年くらい前
 昭和50年2月、通産省から伝統的工芸品に指定されました。


■ 本塩沢がさかんになったわけ ↑TOP


 江戸時代に、より糸を使ってしぼをだす技法が考え出され、塩沢にも伝えられました。

 冬の湿った空気が機織りに適していました。(糸が切れにくくなります。)

 古い時代から越後上布を作り続けてきた織物の技術がありました。

 雪が多く降る冬の間、機織りは収入を得るための数少ない仕事でした。

 昔は養さん Eが広く行われ、絹糸の原料になるカイコのまゆがかんたんに手に入りました。


■ 本塩沢の原料 ↑TOP

 本塩沢は、絹織物なので、かいこのまゆから作る絹糸が原料ですが、次の2種類の糸が使われます。

 「強撚糸 」 「生糸

 どちらの糸も、地元のものがほとんど手に入らないため、主に群馬県で生産され、六日町の糸専門店が仕入れたものを使っています。


■ 本塩沢のできるまで ↑TOP


 図案・設計
 かすり模様のデザインなどを決めます。
 
●1撚糸 地のたて糸、かすり模様のたて糸・横糸ごとに糸をより合わせます。

●2強撚糸 地の横糸には、しぼを出すための強いよりをかけます。(下撚り)

 染色
 糸のよごれを落とし、図案の色になるよう染料で煮て染めます。

 かすり作り
 かすりのたて糸と横糸に印を付け、「手くくり 」や「手すり込み」などの技法で図案通りの模様が出てくるように色を付けたり、調整したりします。

 強撚糸
 地の横糸にもう1度強いよりをかけます。(上撚り)

 機巻き
 図案に合わせて、それぞれのたて糸と横糸の位置を調整しながら固く巻き上げていきます。

 機織り
 たてのかすりと横のかすり模様をていねいに合わせて織り上げます。「出ばた」でも行われます。(15日〜20日位かかる。)

 湯もみ
 布にしぼを出すため、お湯の中で手でもみます。

 仕上げ
 よごれを落としたり、布巾を決められた長さに整えたりしてから巻き上げます。

 検査
 組合の検査員が品質をきびしく調べます。

 完成
 合格したものに証票 がはられて本塩沢の製品となります。


■ 本塩沢の課題と努力 ↑TOP


課題

 生活様式が変化し、着物を着ることが少なくなったため、注文が減ってきています。

 製品を買う問屋が塩沢町から遠い東京や関西方面にかたよっています。

 韓国や中国から安い輸入品が大量に入ってくるようになりました。

 技術や仕事を受けつぐ、若い人が少なくなっています。

努力

 協同組合を作って、製品を検査したり、品質を高めたりするための研究や新製品の開発を行っています。また、人材の育成にも取り組んでいます。

 伝統的な模様や色合いを守りながらも、現代の生活に合った図案やデザインを工夫しています。

 本塩沢を使ったお召し人形や洋服・ネクタイ日用品を開発したり、展示会を行ったりして伝統工芸品としての織物のよさを宣伝 Bしています。

 織物会館を建設して、織物の紹介を積極的に行っています。