ころんそう
これは、283冊の写本です。大部分が法相宗(ほっそうしゅう)に関するもので、「法隆寺一切教」「法隆寺大経蔵」「法隆寺小経蔵」「法隆寺東室」「安置鵤寺阿弥陀院」などの印があります。これらのことから、法隆寺で使われた講義のテキストであることが分かります。しかも、書き写したのは、正治3年(1202)から元禄17年(1704)までの500年間にわたっています。
指定:県
種別:有形文化財(書跡典籍)
員数:5函 298冊
時代:鎌倉時代・室町時代
所有者・管理者:無為信寺
指定年月日:昭和33年3月22日
詳しい解説
本書籍は、袋綴じの写本で、5凾(はこ)283冊からなっている。大部分法相唯識宗に関する経論疏で、「法隆寺一切経」「法隆寺大経蔵」「法隆寺小経蔵」「法隆寺東室」「安置鵤寺阿弥陀院」等の黒印があり、一括して法隆寺の講会の堅義用(宗門のテキスト)に用いられたものと分かる。しかも筆写は、正治3年(1201)から元禄17年(1704)に至る500年間にわたっている。多分本書は、幕末に大谷講師として学識が高かった香樹院徳竜によって無為信寺にもたらされたものであろう。
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