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銅造  菩薩立像

どうぞう ぼさつりゅうぞう

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 この像は高さ20.3センチメートルの小さな像で、関山神社のご神体(しんたい)になっています。何回か火災にあったため、もとは銅造鍍金(どうぞうときん・銅製の金メッキ)像であったと思われますが、今は鍍金が落ち、宝冠(ほうかん)の部分や両手の先、両足などがなくなっています。  全体の形や各部分の作り方などが、法隆寺の夢殿の救世観音と特長が似ています。また、衣服や眉の彫りかたなどが、当時の日本の金銅仏にはなく、朝鮮三国時代(7世紀)の仏にしばしば見られことから、朝鮮から日本に渡ってきたものと考えられます。

指定:県
種別:有形文化財(彫刻)
員数:1躯
時代:朝鮮式(7世紀)
所有者・管理者:関山神社
指定年月日:昭和38年3月22日

詳しい解説

 像の高さ20.3センチメートルの小さな像で、関山神社の御神体である。もとは銅造鍍金像であったと思われるが、何回か火にあったため鍍金が落ち、宝冠部、両手先、両足等が失われている。面長な面相、髪ぎわの線、あんずの形に近い眼、蕨手の垂髪、裳の上に垂れた天衣のかけかた、胸飾りの形式、胸をひき下腹をつき出したS字形の姿勢など、法隆寺の夢殿観音立像と極めて特徴が似ており、また、全身をおおう細かな瓔珞の彫りや、眉に半月形の線刻を入れる手法などが、当時の日本の金銅仏にはなく、朝鮮三国時代の遺品にしばしば見られる点などからも、朝鮮三国時代(7世紀)の遺品として我が国ヘもたらされたものと考えられ、美術史上注目すべき仏像である。

所在地

妙高市大字関山4805

JR信越本線 関山駅から徒歩15分 / 上信越自動車道 中郷ICから車で7分

備考

 普段は非公開(事前に氏子総代に連絡が必要)

問い合わせ先

妙高市教育委員会
〒944-8686  妙高市栄町5-1
TEL:0255-74-0035   FAX:0255-72-3902

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