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新穂の山王祭


 佐渡市新穂地区の日吉神社の祭礼である。近江国坂本の山王祭と同様に集落の神社から神輿が日吉神社に集結する。宮入するまでにそれぞれの集落で、獅子舞と鬼太鼓による露払いや門付けなどが行われている。
14日の例祭では、僧侶の昇殿読経から祭礼が始まる。射手の馬に白米を食べさせる「鞍置の式」、神殿での「大祓式」の後、射手は馬に乗り住吉浜へと向かい禊(みそ)ぎ祓いを行う。午後には射手は乗馬し屋敷まわりを行ったあと、流鏑馬の神事を行う。流鏑馬が終わった後、馬二頭が鳥居から神社内に駆け込む「上げ馬の駆け出し」の行事となる。夕刻に七基の神輿渡御となるが、下り羽が先導して、唐崎の御旅所にていったん止まり神事を行う。その後、射手は菅明寺で「射手縛り」の儀を執り行い、神社での「弓弦ならし」の式、「射手神戻し」の式を行い祭礼の終了となる。神輿は還御の後それぞれの集落へと戻る。新穂の山王祭は、近江国日吉神社との関係を知ることができる祭礼であるが、菅明寺僧侶の昇殿読経で始まり、「射手縛り」の儀を行うなど神仏(しんぶつ)習合(しゅうごう)の名残を色濃く残したもので貴重であり、流鏑馬など古式の祭礼が随所に見られる点で学術的価値が高い。

指定:県
種別:重要無形民俗文化財(風俗慣習)
所有者・管理者:宗教法人日吉神社
指定年月日:平成28年3月24日

所在地

佐渡市上新穂1008番地

問い合わせ先

新潟県観光文化スポーツ部文化課埋蔵文化財係
〒950-8570  新潟市中央区新光町4番地1
TEL:025-280-5620   FAX:025-280-5764
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