像の高さは1メートル。ひのき材の寄木づくり(いくつかに分けて造り、組み合わせる造りかた)で平安時代後期に造られたと思われます。部分的にはげている所もありますが色が塗ってあり、造られた当時は華やかであったことが分かります。 台座の高さは約24センチメートル、杉で造られています。なお、光背(こうはい・像の背面の飾り)はなくなっています。
指定:国
種別:重要文化財(彫刻)
員数:1躯
時代:平安時代後期
所有者・管理者:本光寺
指定年月日:明治39年4月14日
詳しい解説
像の高さは1メートル。檜材の寄木造で、平安時代後期の作と思われ、その作り方にはまだ一木造の名ごりがある。部分的にはげている所もあるが、全体に彩色が残り、像が作られた当時の華麗さを十分うかがうことができる。 頭部に宝髻、天冠台を有し、額に白毫がはめこまれ、左右の手にはそれぞれ宝珠、蓮華を持っている。光背は失われてしまったが、台座は高さ約24センチメートル、杉の七重座で蓮弁も彩色されている。この像は、もと順徳上皇が黒木御所に安置して礼拝された御持仏の一つであったと伝えられている。
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