木崎神社は、慶長14年(1609)に佐渡奉行大久保長安が、佐渡金山の繁栄と金輸送の安全を祈って建てた神社です。本殿は元禄8年(1695)に再建されたもので、正面が2.43メートル、側面が2.43メートルの一間社春日づくり、瓦ぶきの建物です。 建物の正面だけが覆屋(おおいや)で囲われていて、他は外部に面していますが、風雨によるいたみ具合から、初めからこうした形だったと思われます。
指定:県
種別:有形文化財(建造物)
員数:1棟
時代:江戸時代中期(元禄8
所有者・管理者:木崎神社
指定年月日:昭和61年3月28日
詳しい解説
慶長年間、后大明神といい御宮普請は公儀で行われていたという。 棟札によると慶長14年(1609)、佐渡奉行大久保長安が佐渡金山の繁栄と金輸送の安全を祈り建立した。 本殿は再建で元禄8年(1695)7月24日奉中興の棟札がある。 現在は、正面のみ覆屋で囲われ、他は外部に面しているが風化の具合から、初めからこのような形であったと思われる。 本殿は円柱を地長押、内法長押頭貫で固め、斗きょうは出組(支輪)、軒は二軒である。正面は幣軸構えの桟唐戸とし背面は切妻で丸桁の上に古風な大瓶束を置いている。向拝部分には海老虹梁を渡し、角柱の向拝柱の柱頭には水引虹梁をおき、その先端には象鼻形式の木鼻をつける。 中蟇股は現在存在しないが、縋破風は両側とも当初材を使用していて保存状態はよい。 近世における佐渡地域の完成度の高い建物の一つである。
問い合わせ先
佐渡市世界遺産推進課
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