この能舞台は、明治33年(1900)に再建されたもので、本間家能舞台を手本にしたと言われています。建物は、本舞台(正面が入母屋造、背面が寄棟造で瓦葺き)、後座(あとざ)、地謡(じうたい)座、橋掛り、裏通路などからなっています。特に本舞台の床高、橋掛りの長さは、佐渡の能舞台の中では一番大きく、全体の構えも堂々としています。 この能舞台では、毎年6月12日に薪能(たきぎのう)が奉納されています。なお、神社には、県指定有形文化財(彫刻)の能面翁(おきな)2面があります。
指定:県
種別:有形民俗文化財(有形民俗資料)
員数:1棟
所有者・管理者:牛尾神社
指定年月日:平成9年3月28日
詳しい解説
舞台は社殿に向かって左側に、参道に正面を向けて配置されている。 現在の建物は、明治33年に再建されたもので、本間家能舞台を手本にしたと言われている。 床高、開口高、橋掛り長さは他に比して最大規模で、全体の構えも堂々としている。 床板は、本舞台・後座共に縦張であるが、後座のところで張り分けがある。 常設の鏡の間と地謡座があり、橋掛りには、同じ床高の裏通路が付属している。両津市潟端の諏訪神社能舞台と同じ形式で、その手本になったのが、牛尾神社と言われている。 四方にめぐった水引には、若葉が彫られ、木鼻のついた三ツ斗組とともに、装飾的な細部の意匠が見られる。 地謡座には擬宝珠勾欄が両側についている。
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