本サイトを利用される際はJavaScriptが有効になるよう設定してお使いください.

佐渡大膳神社能舞台  


 この能舞台は、弘化3年(1846)に再建されたもので、本舞台(寄棟造、茅葺き)、後座(あとざ)、地謡(じうたい)座、橋掛り、裏通路などがあります。残された記録から、能が演じられたのは文政6年(1823)以降であることが分かります。  現在は、真野能楽倶楽部(クラブ)が主体になって、毎年4月に定例能が行われています。また、真野町には佐渡鷺流狂言(さぎりゅうきょうげん)も伝えられていて、能とセットで上演できます。

指定:県
種別:有形民俗文化財(有形民俗資料)
員数:1棟
所有者・管理者:大膳神社
指定年月日:平成9年3月28日

詳しい解説

 舞台は、社殿に向かって左側に、正面が社殿に向かって配置されている。  床板は本舞台、後座を縦と横に張り分けているが、本舞台奥行きが3間になる後座までくい込んで縦張りである。  天井は裏楽屋まで一体に小屋組を見せているが、松の絵の鏡板で仕切られている。  複式形式の橋掛りには、両側に地覆付の勾欄がつけられ、正面は平桁、裏通路との仕切には通し貫の形式が用いられている。柱を設けず、3間の軒桁で橋掛り前面を開放し、背面は板壁である。  鏡板(現在のものは昭和54年製作)は以前両側があいており、右側が切戸口であった。床板の張り分けにより後座は狭くなるため、様々にここを利用したと考えられる。  笛柱がシテ柱の対の位置になく、舞台正面よりにある。地謡座の半分、笛柱から舞台正面よりの所が客人桟敷となる。通常は、舞台上が見所となるところはなく、武井の熊野神社と並んで特異な例である。  この地謡座は、以前は組立式の仮設であったが、今は常設になり竹の勾欄がある。  鏡の間の機能を橋掛り上に設け、裏楽屋とつなぐ複式橋掛り形式の代表である。なお、鏡の間には、旧鏡板一面(1.903メートル×3.565メートル)が保存されており、背面に左記の墨書が見られ、建築年代等を知ることができる。  「弘化三年丙午年八月」「別当 春敬代」「一奉再建 山主 春敬代」  この鏡板を附指定し、保存することは本件の歴史を知る上から意義がある。

所在地

両津港から 新潟交通バス南線 竹田橋下車 徒歩5分

問い合わせ先

佐渡市世界遺産推進課
〒952-1209  佐渡市千種246-1
TEL:0259-63-3195   FAX:0259-63-3197

関連情報掲載ページ

「「い・い・ね!」はページ
表示日からの累計です。
いいね 0