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浜端洞穴遺跡


 佐渡の二見半島西海岸は、大佐渡山脈が海まで迫っていて30メートルもの急な崖になっています。浜端洞穴(はまはたどうけつ)は、海岸から約40メートル入った崖の中腹にあります。この洞穴は海触(かいしょく・波で削ずられた)洞穴で、奥行き約2メートル、幅2メートルあります。  2回の発掘調査で、約10層にも堆積(たいせき・積もっている)している土層からは、弥生式土器、土師器(はじき)、管玉の未完成品、骨角器、人骨、ト骨(ぼっこつ・占いに使った鹿の骨)などが出土し、弥生時代から古墳時代にかけての洞穴遺跡であることが分かりました。特にト骨が出土したのは、県内では他に金井町の千種(ちぐさ)遺跡の例があるだけで、全国的にも少なく、学術的な価値が高い遺跡です。

指定:県
種別:記念物(史跡)
時代:弥生時代
所有者・管理者:個人所有地
指定年月日:昭和48年3月29日

詳しい解説

 佐渡二見半島西海岸は大佐渡の山塊が、30メートルの急崖となって海に落ち込んでいる。浜端洞穴は、この急崖の中腹、海岸から約40メートル入った位置にある。洞穴は海蝕洞穴で、奥行約2メートル、幅2メートルで北西に開口している。昭和43・44年の2回の発掘調査により、約10層にわたる堆積層からは、弥生式土器、土師器、管玉未成品、骨角器、卜骨(占いに使った鹿の骨)、人骨等が検出され、弥生時代から古墳時代にかけての洞穴遺跡であることが確認された。  弥生時代から古墳時代の洞穴遺跡は少なく、特に卜骨の出土例は、県内では千種遺跡の一例があるのみで全国的にも稀少であり、学術的な価値は極めて高い。

所在地

新潟交通佐渡 バス 七浦海岸線夫婦岩前駅下車 徒歩2分

問い合わせ先

佐渡市世界遺産推進課
〒952-1209  佐渡市千種246-1
TEL:0259-63-3195   FAX:0259-63-3197

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