生涯学習Niigata テキスト版 第174号 令和7年6月12日 <No.174号の掲載記事> 1ページ目 巻頭言「生涯学習で身に付けた力を学校や地域に!~学び、成長し、活躍しましょう!~」 2ページ目 令和7年度の研修会実施中「家庭教育研修会」「地域学校協働活動研修会」 3ページ目 生涯学習相談ボランティア、「デジタル技術の支援」承ります! 4ページ目 センターからのお知らせ、6・7・8月の上映会、生き物まめちしき「ホタルの生態」 〔1ページ目〕 <巻頭言「生涯学習で身に付けた力を学校や地域に! ~学び、成長し、活躍しましょう!~」>  新潟県立生涯学習推進センター 次長 渡辺 修司  今年度、4月より、当センターに勤めております。3月まで、約30年間、県内の小学校に勤務して おりました。直近2年間は、妙高市立斐太北小学校で「地域とともに歩む学校づくり」を進めました。 CS(コミュニティ・スクール=学校運営協議会)委員の方々をはじめとし、保護者や大勢の地域の 方々に、学校教育に参画していただき、地域に生きる子どもたちの育成に地域全体で取り組みました。 児童の資質能力が高まり、児童の地域を愛する気持ちが深まったのは、地域の教育力のおかげです。 地域の皆様のご協力に感謝いたします。 ○県民一人一人が学び、成長し、活躍できる新潟  新潟県総合計画では、目指すべき将来像の3つの柱の1つとして、「県民一人一人が学び、成長し、 活躍できる新潟」を掲げています。そして、実現のためには、「生涯学び活躍できる環境づくり」が 重要であるとし、以下の3つの政策を打ち出しました。 ① だれでも、いつでも、どこでも学ぶことができる生涯学習の環境づくり ② 学びを活かした豊かな地域社会に向けた支え合うひとづくり ③ 活力ある地域づくりに向けた地域社会と学校の連携促進  ここでは、③の政策に着目します。県は、「学校が抱える課題は複雑化・困難化しており、また、 地域はコミュニティの維持・再生が急務となっていることから、学校を核として地域の教育力を活用 した取組を進めるため、コミュニティ・スクールや地域学校協働活動などを活用し、学校・家庭・ 地域が連携・協働する体制を構築する」とし、正に、地域と学校の連携による効果を期待しています。 ○地域社会と学校の連携促進  より質の高い学校教育を推進するために、地域の教育力は欠かせません。冒頭でもふれましたが、 私の勤めていた斐太北小学校では、CS委員の方々をはじめ、保護者や地域の方々が、学校教育に大勢 参画してくださいました。 ◆学習指導ボランティアとして  ミシン技能・スキー技能の指導、生活科での野菜作り指導、総合的な学習での米作り指導、昔遊びの  やり方指導、地域の史跡巡りガイド、本の読み聞かせ、クラブ活動実技指導 など ◆環境整備・安全管理ボランティアとして  花壇の手入れ、図書館蔵書・掲示整備、あいさつ運動への参加、親子清掃、登下校時のパトロール など  これらのサポート活動のおかげで、各所で多大な成果が生み出されました。まず、学校職員のみで 行うより、格段に児童に資質能力が身に付きました。そして、児童や学校内の安全が十分に確保され ました。さらに、児童が地域の大人とふれあい、地域をフィールドに活動することで、児童の地域を 愛する心が深まりました。また、地域の方々の立場から見ると、子どもから元気をもらえる、自身の 力が活かされたことによって自己有用感が高まる、地域の大人同士のつながりが深まるなどの効果が ありました。つまり、学校・地域がwin―winの関係になれたのです。 ○当センターのご活用を! 前述について、「私の学校区も同様の取組で成果を上げています。私も協力しています」「私は CS委員を務めています。正直、学校に対し、どう関わればよいか分かりません」など、様々な感想 をもたれたことと思います。地域と学校の連携におけるお悩みだけでなく、生涯学習全般においての お悩みが生じた際には、当センターへお問い合わせください。当センターでは、相談窓口の開設 (来所、電話、ラ・ラ・ネット)を行っています。当センター職員が専門知識を生かし、課題解決策 を共に考えます。  また、当センターでは、様々な研修会を開設しています。例えば、地域学校協働活動研修会(学校 ・家庭・地域の連携・協働を推進するために必要な資質と能力を養う研修会)があります。ご自身の ニーズに合った研修会に、ぜひご参加いただき、ご自身の力量を高め、伸ばした力を地域に活かして いただければ幸いです。当センターは、県民一人一人の生涯学習実践(学び、成長、活躍)を サポートします。ぜひ、ご活用を! 〔2ページ目〕 <令和7年度の研修会実施中です>  新潟県立生涯学習推進センターでは、行政職員、公民館職員などを対象に、「生涯学習指導者 研修会」を開催しています。研修会の開催時期や日程、対象などの詳細は、「ラ・ラ・ネット」で ご確認ください。実施している研修会についていくつかご紹介いたします。 ○家庭教育研修会【URL:https://www.lalanet.gr.jp/kenshukai/kouza/k03-kateikyouiku/】  家庭教育研修会の目的は、家庭を取り巻く課題を理解するとともに、家庭教育のサポーターとして 必要な知識やスキルを身に付け、地域での家庭教育支援の取組を一層広げることです。今年度は、 家庭教育に関わる理論を学ぶ「ベーシックコース」と、家庭教育講座における指導法を学ぶ「スキル アップコース」とに分けて実施しています。  5月13日(火)には、ベーシックコース1回目の研修を行いました。まず、県(こども家庭課、 生徒指導課、生涯学習推進課)の担当者が、家庭教育の現状や施策等について説明いたしました。 その後、燕市家庭教育支援チーム「サークルきらら」神保 一江 氏、山口県光市家庭教育支援チーム 「あさらぶりん」寳迫 美樹 氏から、家庭教育支援の取組事例について発表をしていただきました。  また、スキルアップコース1回目の研修は、5月22日(火)に開催しました。NPO法人ハートフル コミュニケーション 理事 土田 陽子 氏、村上市家庭教育支援チーム「with」代表 渡辺 ひろみ 氏を 講師としてお招きし、家庭教育講座のテーマや進め方についてこれまでの指導事例をもとにご講義 いただきました。  これから実施する研修会については受講を受け付けております。詳細は、ラ・ラ・ネットの家庭教育 研修会のページをご覧ください。家庭教育支援に関心のある方や各市町村の担当者の方等、多くの 皆様のご参加をお待ちしております。 ○地域学校協働活動研修会【URL:https://www.lalanet.gr.jp/kenshukai/kouza/k02-chiikigakko/】  地域学校協働活動研修会は、地域連携に必要な知識、技能を学ぶ中で、地域学校協働活動に係る 理解を深め、学校・家庭・地域の連携・協働を推進するために必要な資質と能力を養う全4回の研修会 です。第1回研修会は、6月5日(木)にオンラインで開催しました。講師の栃木県立真岡工業高等 学校長 井上 昌幸氏より地域学校協働活動推進員としての心構えや地域と学校の連携・協働に向けた 基本的な事項を分かりやすく御講義いただきました。 第2回研修会は7月24日(木)にオンライン で開催します。県内の地域コーディネーターの方から、小・中・高等学校における実践発表とその後 参加者同士の情報交換を行います。  9月10日(水)実施予定の第3回研修会、10月16日(木)実施予定の第4回研修会については、 まだ受講を受け付けています。なお、第3回は、三条市の中央公民館を主会場に実施する予定です。 詳細は、ラ・ラ・ネットの地域学校協働活動研修会のページをご覧ください。 〔3ページ目〕 <生涯学習推進センター「生涯学習相談ボランティア」1階 生涯学習相談コーナーで活躍中!>  センターの1階の生涯学習相談コーナーは“生涯学習との出会いの場”です。公民館の講座や各種 団体のポスターやチラシ、生涯学習に関わる資料、生涯学習活動の成果物など、生涯学習に関わる 様々な情報を、廊下も含めて数多く配架、掲載をしています。図書館開館日の9:30~16:30 の間、 常時開放を行っています。図書館に来た親子の息抜きの場として、塗り絵やちょっとした おもちゃなどで、ちょっぴり遊べる「キッズコーナー」も設置しています。この相談コーナーの運営の お手伝いとして、生涯学習相談ボランティアが活動してます。現在、約10名の方が相談ボランティア として活動しています。センターに届くチラシやパンフレットなどの資料の整理、来室者への相談対応、 親子での遊びの支援などを行っています。豊富な人生経験をもとにした助言、“子育ての先輩”として のサポートといったセンター所員とは、違った視点での生涯学習相談を担当しています。センターに お越しの際は、生涯学習相談ボランティアの皆さんとお話してみるのはいかがですか? 生涯学習相談ボランティアへのご参加は随時受け付けております。お話しするのが好き、人と接する のが好き、小さい子の世話が好き…私もやってみたい、一緒に活動してみたいと思われた方は、生涯 学習推進センター(025-284-6110)までご連絡ください。 <デジタル技術の支援」承ります!> 「Zoomで研修会をしたいんだけど…」「画像生成AIの使い方が知りたい」「議事録作成が楽に なる方法を教えてほしい」など、デジタル技術でお困りの際は、当センターまでお気軽にご相談 ください。基本的には、来所いただいたり、電話やメール等でご連絡をいただいたりする形での 支援となります。必要に応じて、センター所員が出向いて支援を行うことも可能です。 その場合、交通費はご負担ください。 〔4ページ目〕 <センターからのお知らせ> 子ども向け夏休み上映会にお子さんと一緒に参加してみませんか?  県立生涯学習推進センターでは、夏休み中の子どもたちの思い出づくりと施設の活用を目的に子ども 向けの映画の上映会を行います。センターホールの大きなスクリーンで迫力ある映像をみてみませんか? 〔会場〕 県立生涯学習推進センター1階ホール(定員186名) 〔期日〕 ① 8月1日(金) ② 8月7日(木) 〔とき〕 上映開始 10:00(開場 9:30)  上映作品は、現在調整中です。1時間程度の内容を予定しています。上映作品は、決まり次第、 ラ・ラ・ネット等でお知らせします。 <上映会のお知らせ> どなたでも無料で鑑賞することができます。事前のお申込みは不要です。お気軽にご来場ください。 〔会場〕 県立生涯学習推進センター 1階ホール(定員186名) 〔とき〕 上映開始時刻 13:30 開場時刻 13:00 ≪6月≫ 22日(日)『深夜食堂』【2015年/DVD/119分】 ≪7月≫ 17日(木)『続・深夜食堂』【2016年/DVD/108分】 27日(日)『白雪姫』【1937年/DVD/83分】 ≪8月≫  7日(木)『ペコロスの母に会いに行く』全12話 【2019年/DVD/ショートアニメ/36分】ほか 24日(日)『コーラス』 【2004年/DVD/97分】 <生き物まめちしき 謎多き生態…「ホタルの生態」>  ホタルは、カブトムシやクワガタと同じ、コウチュウ目の昆虫です。卵から孵化して、幼虫・蛹を 経て成虫になる完全変態の昆虫です。種類によって生態が異なりますが、幼虫は、一般的に約9か月、 水中でカワニナなどの巻貝を食べて成長します。ホタルと言えば発光ですが、全てのホタルが発光する わけではなく、ゲンジホタルやヘイケボタルなどの一部の種類に限られます。また、ホタルの光り方 には、3種類あり、求愛行動のための発光だけでなく、威嚇や刺激を受けた際にも光を放ちます。 また、成虫のときだけでなく、蛹や幼虫、さらには卵のときにも発光します。交尾することのない成虫 以外の状態で発光する理由は解明されていません。ホタルは、体内のルシフェリンという物質が酸素と 結びついて発光し、尻の発光器内のルシフェラーゼという酵素が反応を強めることで光ります。最近の 研究で、蛹のときは頭の部分も発光し、その仕組みが違うと明らかになっています。  魅惑の光を初夏の風物詩として味わってみてください。 ※参考HP:ウェザーニュース ホタルは幼虫やサナギ、卵も光る!? 5つの大疑問 <アクセス> 【路線バス】 新潟駅13番線乗り場から女池線S5に乗車。「野球場・科学館前」で下車 徒歩約8分 【自動車】 新潟バイパス(国道8号線)桜木インターから約5分。駐車場は、鳥屋野潟公園駐車場をご利用ください。 新潟県立図書館・文書館複合施設 新潟県立生涯学習推進センター 新潟市中央区女池南3-1-2 TEL :025-284-6110 FAX:025-284-6019 Mail :nlpc@mail.lalanet.gr.jp