生涯学習Niigata テキスト版 第180号 令和8年6月11日 <No.180号の掲載記事>  1ページ目 巻頭言「頭上の「書」に想う~第2期新潟県教育振興計画と「学規」にみる普遍性~」  2ページ目 センター研修会の紹介(家庭教育研修会、デジタル・リテラシー研修会)  3ページ目  生涯学習相談コーナー、センターからのお知らせ「夏休みこども映画劇場」  4ページ目 6・7・8月の上映会、映画ボランティア、生き物まめちしき「カタツムリ」 〔1ページ目〕 〈頭上の「書」に想う~第2期新潟県教育振興計画と「学規」にみる普遍性~〉 新潟県立生涯学習推進センター 所長 中村 正和  私の職場には、毎朝出勤すると迎えてくれる一幅の「書」があります。 「書」ですからいつでも同じ壁の同じ位置に飾られているのですが、 私は毎朝必ず決まった場所からしばしそれを眺めます。 約50㎝×135㎝の条幅を横に用いた大きな作品で、郷土の偉人・會津八一が揮毫したものです。 「涵之如海 養之如春」という言葉が、優しく包容力ある気韻の中に、 歌人であるがゆえか、躍動とリズムを感じさせる筆致で表されています。 「涵之如海 養之如春」は、後漢の歴史家・班固が『漢書』「叙伝第七十上」に記したもので、 八一先生は昭和25年4月、母校新潟高校の依頼を受けてこの語を揮毫しました。 その際に制作された数点のうちの一幅が県立図書館に寄贈され、 それを私が毎日拝ませていただいているという次第です。 「之(これ)を涵(ひた)すこと海の如(ごと)くし 之を養うこと春の如くす」  「之」に何を当てはめるかは読み手の自由でよいのだと思いますが、 教育家でもあった八一先生が、母校のために揮毫した際には、 生徒が学問に向き合う姿勢や教師が生徒を導く際の心構えを想いながら筆を運んでいたのではないかと想像しています。  また、會津八一と言えば、「学規 一ふかくこの生を愛すべし 一かへりみて己を知るべし 一学芸を以て性を養ふべし 一日々新面目あるべし」があまりにも有名です。 この四則は、1914(大正3)年夏、新潟から上京した3人の受験生に示した学ぶ姿勢であり、 その後多くの門下生に受け継がれました。  2026(令和8)年3月に策定された第2期新潟県教育振興基本計画とは、 時代なども大きく異なるにもかかわらず、共通点がたくさんあるように思います。  「深くこの生を愛すべし」は、計画の「ふるさと新潟の自然や歴史・文化を学び、愛し、 地域社会に貢献できる人づくり」、「誰もが幸せを感じ、生き生きとした人生を送る共生社会の実現」に通じ、 生きることへの肯定、地域を愛し誇りを持つ姿勢を示しています。  「かえりみて己を知るべし」は、計画の「自らの考えを的確に表現し、 多くの人と協働する力」や「主体的に学び続け、たくましく生きていく力」に通じ、 どちらも「自分を知ることが成長の出発点」と考えています。  また、「学芸を以て性を養うべし」は、計画の「豊かな心、倫理観、規範意識などをはぐくむ教育」と対応し、 学びを通じた人格形成を重視しています。  そして、「日々新面目あるべし」は、日々成長し続け挑戦する姿勢であり、 計画の「夢や希望を持って粘り強く挑戦し、未来を創る力」、「主体的に学び続ける力」、 「探究的な学びの推進」と共通しています。  私たちは、自分を大切にし謙遜や誠実を忘れない人格となり、学びを基に日々新しい自分に成長する、 そういう教育を追求し続けるべきであり、またそういう自分でありたいと改めて思いました。 《参考資料》 秋艸道人 會津八一 下巻(吉野秀雄 1993年3月1日 株式会社春秋社) 新潟市會津八一記念館 ホームページ https://aizuyaichi.or.jp/aizuyaichi/contribution/ 早稲田大学 會津八一記念博物館 ホームページ https://www.waseda.jp/culture/aizu-museum/other/2019/07/03/2697/ 〔2ページ目〕 <令和8年度 センター研修会 実施中です!> 研修は、随時お申込みいただけます。ラ・ラ・ネットよりお申し込みください! 県立生涯学習推進センターでは、大きく分けて4種類の「生涯学習指導者研修会」を開催しています。 研修会の開催時期や日程、対象などの詳細は「ラ・ラ・ネット」でご確認ください。 実施している2種類の研修会についてご紹介いたします。 〇デジタル・リテラシー研修会 〈デジタル・リテラシー研修会4つの柱〉 1 ICT研修会 生涯学習や社会教育の現場ですぐに役立つICTスキルを学びます。 生成AIやZoomなどを、実際に操作しながら分かりやすく学べる内容です。 初心者の方でも安心して参加できます。 2 出張ICT研修会 市町村や公民館などへ訪問し、地域や施設に合わせた研修を行っています。 「地域で広く活用されること」「すぐに実践できること」を大切にし、 現場の課題や要望に応じた支援を行っています。 3 デジタル・シティズンシップ研修会 インターネットや生成AIを安全に正しく活用するための研修会です。 情報モラルや著作権、SNSとの付き合い方などを学び、デジタル社会で必要な力を育てます。 4 技術支援 オンライン配信やICT機器の設定、活用方法の相談など、生涯学習・社会教育活動を支える技術支援を行っています。 研修会や講座を安心して運営できるよう、ICT活用の環境づくりを支援しています。 〇家庭教育研修会  家庭教育研修会の目的は、家庭を取り巻く課題を理解するとともに、 家庭教育のサポーターとして必要な知識やスキルを身に付け、 地域における家庭教育支援の取組を一層広げることです。  第1回研修会 〈家庭教育講座における指導法を身に付ける〉 スキルアップコース 家庭教育講座の開設に向けて 第1回 5月20日(水) 事例編[実施済] 第2回 6月30日(火) 立案編 第3回 9月25日(金) 実践編 【講師】 NPO法人「村上ohanaネット」 渡辺ひろみ氏 NPO法人「適正育成ラボ ふわっち」 五十嵐貴子氏 〈家庭教育に関わる理論を学ぶ〉 ベーシックコース 第1回 5月12日(火)[実施済] ・家庭教育の現状や施策等について ・家庭教育支援の取組事例発表 第2回 8月27日(木) 「発達障がいのあるこどもと保護者の支援」 【講師】筑波大学 人間系 助教 石塚 祐香氏 第3回 10月20日(火) 「こどものココロとカラダ~こどもの〈性〉と人権のいま~」 【講師】宇都宮大学 共同教育学部 准教授 艮 香織氏 今後実施予定の研修会については、引き続き受講を受け付けております。 家庭教育に関わる理論の学習や、実際に講座を企画・実施する体験など、 さまざまな学びの機会があります。 なお、各研修会は第2回からの参加も可能です。 家庭教育支援に関心のある方や各市町村の担当者の皆様など、 多くの方のご参加をお待ちしております。 〔3ページ目〕 <生涯学習との出会いの場 ~生涯学習相談コーナー~> ☆生涯学習相談ボランティア  相談コーナーの運営のお手伝いとして、生涯学習相談ボランティアが活動しています。 現在、約10名の方が相談ボランティアとして活動しています。 センターに届いたチラシやパンフレットなどの資料の整理、来室者への相談対応、 親子での遊びの支援などを行っています。豊富な人生経験をもとにした助言、 “子育ての先輩”としてのサポートといったセンター所員とは、 違った視点での生涯学習相談を担当しています。 お話しするのが好き、人と接するのが好き、小さい子の世話が好き…私もやってみたい、 一緒に活動してみたいと思われた方は、生涯学習推進センターまでご連絡ください。 ☆キッズコーナー  ぬり絵、ぬいぐるみ、けん玉などのちょっとした遊び道具が置かれています。 また、定期的に「ボランティアと遊ぼう」のイベントも開催しています。 家とは違うものを使って遊んだり、休憩したりする時にご活用ください。 ☆情報収集  公民館の講座や各種団体のポスターやチラシ、生涯学習に関わる資料、 生涯学習活動の成果物など、生涯学習に関わる様々な情報を、 廊下も含めて数多く配架、掲載しています。 興味のある講座やイベントを見つけたらぜひご参加ください。 〈センターからのお知らせ〉 夏休みこども映画劇場 県立生涯学習推進センターでは、夏休みの思い出づくりに、子ども向け映画上映会を行います。 大きなスクリーンで、迫力のある映像を見てみませんか? 〔会場〕 県立生涯学習推進センター  1階ホール(定員186名) 〔期日〕 ①7月31日(金) ②8月 4日(火) 〔とき〕 上映開始9:45(開場9:20) 〔上映作品〕 ① 7/31 ・からすのパンやさん ・ピタゴラスイッチ ・ざわざわ森のがんこちゃん ② 8/4 ・ねずみくんのチョッキ ・ピタゴラスイッチ ・ざわざわ森のがんこちゃん 〔4ページ目〕 <上映会のお知らせ> どなたでも無料でご覧いただけます。事前の申込は不要です。お気軽にご来場ください。 〔会場〕 県立生涯学習推進センター 1階ホール(定員186名) 〔とき〕 開場時刻 13:00 上映開始時刻 13:30 ≪6月≫ 28日(日)『NHKスペシャル 四大文明 中国』  【2000年/DVD/49分】 ≪7月≫ 16日(木)『アフリカ vol.2』 【2013年/DVD/96分】 26日(日)『バンクシー 抗うものたちのアート革命』  【2020年/DVD/113分/日本語字幕】 ≪8月≫ 6日(木)『ああ栄冠は君に輝く』  【2019年/DVD/81分】 23日(日)『シンプル・ギフト はじまりの歌声』 【2017年/DVD/90分】 〈映画・ビデオ鑑賞会の計画・運営で活躍中!〉 「映画ボランティア」 毎月1回行われる映画ボランティアの会で、上映作品を決定します。 また、上映会当日は、準備・運営・アンケートの集約などを行っています。 現在は、17名のメンバーで活動中です。 映画が好きな方、上映会の運営等に関心のある方、ぜひ映画ボランティアに参加してみませんか? 詳しくは、生涯学習推進センターまでお問い合わせください。 <最近見かけましたか?陸棲貝類 カタツムリ> カタツムリは陸上で生活する巻貝の仲間で、やわらかい体と渦巻き状の殻を持つのが特徴です。 貝はありませんが、ナメクジも同じ仲間です。 乾燥に弱いため、昼間は石の下や落ち葉の陰など湿った場所に隠れて過ごし、 雨の日や湿度の高い環境になると活発に活動します。 移動の際は体から粘液を分泌し、その粘り気によって地面との摩擦を減らし、滑るように進みます。 主に植物食で、草や葉、コケ、枯れ葉などを食べます。 「歯舌」と呼ばれる目に見えない細かい無数の歯で、表面を削り取るようにして食べるのが特徴です。 歯舌は、とても丈夫です。カタツムリは、時々コンクリートの面を進んでいることがありますが、 殻の成分であるカルシウム分を補給するために表面をわずかに削っていることもあります。 多くのカタツムリは雌雄同体(1匹にオスとメスの両方の機能がある)で、 交尾の後、土の中や湿った場所に卵を産み、数週間で孵化します。 また、カタツムリの殻は、多くの種類で右巻き(右旋)になっています。 巻き方が違うと体のつくりも逆になるため、違う巻向きのペアで交尾をすることはほとんどありません。 なんとも切ない世界です…。 <アクセス> 【路線バス】 新潟駅13番線乗り場から女池線S5に乗車。「野球場・科学館前」で下車 徒歩約8分 【自動車】 新潟バイパス(国道8号線)桜木インターから約5分。駐車場は、鳥屋野潟公園駐車場をご利用ください。 新潟県立図書館・文書館複合施設 新潟県立生涯学習推進センター 新潟市中央区女池南3-1-2 TEL:025-284-6110 Mail:nlpc@mail.lalanet.gr.jp