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稲場塚古墳

いなばづかこふん

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 西に弥彦山と矢川の沖積平野、東に広大な新潟平野を見晴らす南北に長い井田丘陵の束縁部に位置しています。古墳の頂上の海抜標高は45.33メートル、麓の水田からの高さは約37メートルです。この丘陵の広々としたブドウ畑の中で古墳の周辺だけが山林として残され、墳丘の一部は墓地に利用されています。  平成4年、新潟大学の甘粕健教授を中心とする調査団の手で測量調査が実施されました。その結果、墳長26.3メートル(菖蒲塚の1/2)の前方後円墳であることが判明しました。この古墳は高さ1.72メートルの後円部から高さ1.28メートルの低くて細長い長方形の前方部が北東に伸びる「柄鏡形(えかがみがた)」で、越後では最も古い部類に属する古墳です。  古墳の各所で土器(土師器)の破片が発見され、その数は137点に達しました。中には赤色の彩色を施したものもあり、古墳の上で行われた葬祭に使われた名残りと思われます。このような風習も前期古墳の特徴です。後円部の上部が削られて段になったところからそら色のガラス小玉も発見されました。かって棺の一部が削られて、内部からころがり出たものと思われます。  また、土器の中に弥牛時代後期のものが採集されたことから、当地が弥生時代の高地性集落の可能性も指摘されました。

指定:市町村
種別:記念物(史跡)
時代:4世紀
所有者・管理者:個人所有地
指定年月日:平成6年12月9日

所在地

C00208103.gif弥彦村山岸

問い合わせ先

弥彦村教育委員会
〒959-0323  弥彦村大字弥彦2487
TEL:0256-94-4311   FAX:0256-94-4312
yahikoch@mercury.jstar.ne.jp

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