たち(めいひろつぐ)
長さ85.5センチメートル、反り3.3センチメートルの太刀で、弘次(ひろつぐ)という銘があります。江戸時代に書かれた「本朝鍛冶孝」(ほんちょうかじこう)によると、弘次は平安時代末期の刀工であるとされています。また、この太刀は妙高山の案内人をつとめた旧家、五位野家に伝わり、木曽義仲の妙高山の怪物退治の伝説とともに同家に秘蔵されていたものです。
指定:県
種別:有形文化財(工芸品)
員数:1口
時代:平安時代後期
所有者・管理者:新潟県 (新潟県立歴史博物館保管)
指定年月日:昭和33年3月5日
詳しい解説
長さ85.5センチメートル(2尺8寸2分)反り3.3センチメートル(1寸1分)。鎬造、庵棟、小鋒、腰反り高く踏張りのある上品な太刀姿である。鍛えは板目肌、刃文は勾い本位で湾れがかった直刃に小乱れ交じり、茎(なかご)は生ぶで鑢目は大筋違い、目くぎ穴1個、佩裏に優雅な書体で「弘次と銘がある。 この太刀は、江戸時代中頃の鑑刀家、鎌田魚妙が著わした「本朝鍛冶考」に掲載されている太刀で、弘次は、平安時代末期の備中青江派の刀工であると記してある。銘ぶり、姿などからしてうなずけるものである。また、この太刀は妙高山の先達を勤めた旧家、五位野家に伝来し、妙高山の怪物退治の伝説とともに同家に秘蔵されていたものである。
所在地
長岡市関原町1丁目字権現堂2247番2 新潟県立歴史博物館
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問い合わせ先
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