だりゅうきょう(えちごのくにあやめづかこふんしゅつど)
この鏡は、江戸時代、巻町にある菖蒲塚古墳から発掘されたものです。 詳しいことは『北越奇談』(橘崑崙著、文化9年(1812)出版)に書かれています。鏡の大きさは径23.7センチメートル、青銅製で製作年代は5世紀の初めごろのものと思われます。 本県の古墳から出土した最古で最大の鏡として、また、北限の出土例として貴重です。
指定:県
種別:有形文化財(考古資料)
員数:1面
時代:古墳時代前期(5世紀
所有者・管理者:個人蔵(東京国立博物館へ寄託)
指定年月日:昭和37年3月29日
詳しい解説
江戸時代に西蒲原郡巻町大字竹野町菖蒲塚古墳から発掘され、南蒲原の某家に伝えられたもので、その詳細は「北越奇談」にみえる。 戦後一時行方を失ったが、昭和30年代に確認されたものである。径23.7センチメートル、青銅製平縁のぼう製鏡で主文帯は4個の乳に各々棒状の巨(武器の一種)を口にくわえただ竜がまき付くように配置され、それらと環状乳の間に神像が置かれている。その外側は半円方角文帯、鋸歯文帯、飛禽走獣文帯、菱雲文帯によって飾られている。製作年代は5世紀の初めころをくだらないものと推定される。本県古墳出土の最古最大の鏡として、また出土の北限例として貴重である。
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